セットリストの曲ごとに、楽譜の範囲、音源、自動ページめくり、テンポ、表示を整える画面です。
セットリスト内の曲の設定
楽譜の一部だけ使う、伴奏を付ける、音源に合わせてページを進める、といった準備をする画面です。セットリスト詳細 の曲メニューから「項目設定」を開きます。 楽譜をそのまま読んで手動でめくるなら、全項目を設定する必要はありません。曲名をタップして楽譜を開けば始められます。
変更がどこへ反映されるか
ページ範囲、音源、曲の長さ、テンポ・拍子、タイムラインなどは、同じ曲を使う別のセットリストにも反映されます。今回だけ別の伴奏やページめくりを使いたい場合は、先に曲を複製してから変更します。 曲の複製でも楽譜と注釈は共有されます。書き込みまで分けたい場合は、楽譜自体を複製して使います。
一方、表示パターン、拡大率、テキストページの文字サイズなどの表示の個別設定は、このセットリスト内のこの項目に保存されます。同じ曲を別のセットリストで使う場合の表示まで、一緒には変わりません。 客席向けの「再生前後の表示」は曲の設定です。同じ曲を使う別のセットリストにも影響します。詳しくは 外部ディスプレイへの映像出力 を参照してください。
いま必要な準備だけ進める
- 長い PDF の一部分だけ演奏する: 「楽譜設定」で開始・終了ページを選びます。曲を開き直し、指定した範囲で読めるか確認します。
- 伴奏を使う: 「関連ファイル」で音源を選び、必要に応じて「タイムライン設定」で曲の長さと音源の開始タイミングを合わせます。
- 自動でページを進める: 録音済み音源に合わせるなら実際の再生時刻を基準にします。小節・拍に合わせるなら BPM・拍子を整え、メトロノームをオンにします。下の手順でタイムラインを用意し、その基準でキューを確認します。
- この項目だけ読みにくい: 「この項目だけの表示設定」の個別設定をオンにし、必要な表示だけ変えます。いま読みやすいならオフのままでかまいません。
ボイス カウントや Conductor 曲番号は、それを使う演奏の場合だけ準備します。自動ページめくりやメトロノームを使わない曲では、BPM・拍子を細かく入力することは必須ではありません。
各欄でできる調整
関連ファイル
この曲で使う楽譜、音源、自動ページめくりの設定を確認・変更する場所です。 楽譜を差し替えたいとき、音源を付けたいとき、タイムラインを作成・管理したいときはここから操作します。
自動ページめくりを初めて作る場合は、次の順で進めます。
- 「関連ファイル」の「タイムライン」で「選択」を押します。
- 開いた管理画面で「タイムラインを作成」を押します。作成済みの曲では「タイムラインを管理」から現在の内容を確認します。今のページめくりを使う場合は「タイムラインをリセット」を押す必要はありません。
- 楽譜を開き、タイムラインへページめくりのキューを入れます。実際に位置を登録する手順は 楽譜表示 を参照してください。
- 再生して、意図した時刻に必要なページへ進むか確認します。
既存のタイムラインファイルを持っている場合は、管理画面の「タイムラインファイルをインポート」を使えます。
音源をこの曲から外しても、ライブラリにある音源ファイルは削除されません。ファイル自体を整理したい場合はライブラリで確認します。取り込み済みのタイムラインファイルを曲から解除する操作も、そのファイルの完全削除とは別です。
タイムライン設定
曲の長さ、BPM、拍子、音源の開始タイミング、小節番号の補正、楽譜が始まる小節を調整します。 MusicXML/MEI から新しい曲を作った場合は、読み取れた曲の長さと最初のテンポ・拍子がすでに設定されています。取り込み後の通知で不足を案内された項目は、ここで確認・調整します。曲中の変化はキュー一覧で確認します。 音源と楽譜表示を合わせたいときは、「音源の開始タイミング」を使います。 小節番号が楽譜上の表記と合わないときは、「小節番号の補正」で表示上の番号をそろえます。音の位置は変わりません。
Fumen では、メトロノームをオンにすると、タイムラインの現在位置に対応する小節が薄い色と枠で 強調されます。タイムラインにカウントインや楽譜にないイントロがある場合は、 「楽譜が始まる小節」に、実際に楽譜の1小節目が始まるルーラー番号を指定します。 この設定と「小節番号の補正」は役割が別で、補正を変えても枠が始まる時刻は変わりません。
ChordPro などのテキストページから BPM を読む、音源から BPM を解析する、といった補助操作もここにまとまっています。 MusicXML/MEI から新しい曲を作った場合は、読み取れた BPM と拍子が自動で設定されます。下の「MusicXML/MEI から作った曲の初期設定」を参照してください。 自動譜めくりやメトロノームを使わない曲では、BPM や拍子は必ずしも細かく入れなくても問題ありません。
ボイス カウント
ボイス カウントは、拍を「ワン、ツー」のような声で知らせる曲単位の設定です。演奏前のカウントインには「1 小節」「2 小節」「2 小節(定番)」を選べます。曲中の合図を細かく作る場合は詳細を開き、全拍、半分の速さ・前半、半分の速さ・後半の各パターンを鳴らす小節と声を指定します。「楽譜が始まる小節」とは自動で連動しません。
ボイス カウントを再生時に鳴らすには、メトロノームをオンにします。拍子が未設定の場合は、先に BPM と拍子を確認してください。曲で初めてボイス カウントを有効にしたときは、メトロノーム設定にあるボイス カウントの初期値が使われます。その後に変えた小節指定や声の種類は、その曲だけに保存されます。
楽譜設定
セットリスト内で使う開始ページと終了ページを決められます。 長い楽譜の一部分だけを使いたいときに便利です。 ページ範囲を変えると、この曲で表示される書き込みや、自動ページめくりの移動先にも影響するため、本番前に一度表示を確認してください。
テキストページでは、形式を確認・変更したり、本文編集を開いたりできます。 本文そのものを直す操作は表示設定ではなく、ここから テキスト ページ編集 を開いて行います。
この項目だけの表示設定
このセットリスト内のこの項目だけ、グローバル設定とは別の見え方にしたいときに使います。 通常はオフのままで問題ありません。 オンにすると、この項目の表示の個別設定を使えます。 変更していない項目にはグローバル設定が使われ、ここで変更した表示だけが、このセットリスト内のこの項目専用になります。
たとえば次のような場合に使います。
- この曲だけタイムラインを常に表示したい、または隠したい。
- この曲だけ初期ズームを固定したい。
- この曲だけタップ領域を無効にして、誤タップを避けたい。
- ChordPro やテキストページで、この曲だけ文字サイズや余白を変えたい。
- テキストページで、この曲だけページ送りではなくスクロール表示にしたい。
- 横向きのときだけ、この曲に合う表示パターンへ変えたい。
楽譜表示の 表示メニュー で現在の曲に対して変更した表示も、この曲だけの表示の個別設定として確認できます。 個別設定をオフに戻すと、この項目で変更した表示設定は消え、グローバル設定へ戻ります。再びオンにしても、以前の個別設定を自動では戻せません。
自動ページめくりのキューを確認する
タイムライン欄では、この曲の表示移動やテンポ・拍子変更のキューを一覧できます。「表示を動かさない」のキューは、テンポ・拍子の変化を設定してもページを動かしません。 曲の開始位置と最初のテンポ・拍子を決める先頭のキューを、このマニュアルではアンカーキューと呼びます。画面にこの名前は出ません。ページ移動や途中の拍子・テンポを決める通常のキューと分けて確認します。 キューの時刻やページを細かく直したいときは、各キューの詳細を開きます。
MusicXML/MEI から作った曲の初期設定
MusicXML/MEI から新しい曲を作ると、楽譜から安全に読み取れた曲の長さ、最初の BPM と拍子、曲中の変化、ページめくりと跳躍のキューが自動で設定されます。追加のキュー選択画面は開きません。
楽譜に数値のテンポや拍子がない場合や、反復の行き先を一意に決められない場合は、その項目を推測して設定しません。取り込み後の通知で不足を案内された項目は、この画面の「タイムライン設定」とキュー一覧で確認し、必要なら手で調整してください。テンポ・拍子だけのキューは表示を動かしません。自動設定は録音済み音源の時刻に合わせたものではないため、音源を使う曲では再生に合わせて確認してください。
ライブラリで楽譜を作るだけでは既存曲の設定は変わりません。準備済みの曲を再利用したり、共有データを受け取ったりしても、初期設定は繰り返されません。
MusicXML/MEI の楽譜を更新・移調する
MusicXML/MEI から作った楽譜では、この画面の楽譜欄から「楽譜を更新」「移調…」を開けます。MusicXML では「別のパートを追加」も使えます。元ファイルが必要な操作なので、使えない場合は同じ内容の元ファイルを選び直します。
音符の修正は MuseScore、Dorico などの作成元で行い、MusicXML/MEI に書き出してから「楽譜を更新」で取り込みます。楽譜を更新するだけでは、既存の曲は旧版を使い続けます。曲ごとの確認でテンポ・拍子などの変更を選び、新版へ切り替えます。途中で確認をやめた場合は「更新を続ける」から再開できます。自分で調整した設定を無断で上書きすることはありません。
注釈と手で位置を調整したキューは、同じページ番号・位置を保ちます。新版の音符や段とずれることがあるため、切り替え後に確認してください。新版にないページの注釈は表示できませんが、削除はされません。指定したページ範囲はそのまま保ち、全ページを使う曲は新版のページ数へ合わせます。
移調は原調から -12〜+12 半音で指定します。「この楽譜を使うすべての曲を移調」と「この曲だけ移調」では反映範囲が異なります。元ファイルの管理、移調範囲、注釈への影響はライブラリを参照してください。
Conductor を使う場合の曲番号
「Conductor 曲番号」では、外部 DAW や別端末から送られる番号と、この曲を対応させます。 Conductor を使わない場合は空のままでかまいません。 空欄の曲は、セットリスト内の順番から決まる番号を使います。つまり実際に使われる番号は、入力した番号か、曲順から決まる番号のどちらかです。この番号を「実効曲番号」と呼び、セットリスト内で重ならないようにしてください。
入力した番号は、空欄の曲に曲順から付く番号より優先されます。例えば、3 曲目が空欄で、4 曲目に「3」を入力した場合、Conductor の 3 番で開くのは 4 曲目です。入力した番号どうしが重複するなど、同じ優先度で複数が一致すると先頭の曲が選ばれます。 意図と違う曲が開いた場合は接続を止め、空欄の曲順由来番号も含めて重ならないように見直してから、Conductor を再接続または再同期します。
本番前チェック
- ページ範囲が本当に演奏で使う範囲になっているか。
- 音源を使う曲で、音源の開始タイミングと曲の長さが合っているか。
- 自動ページめくりを使う曲で、曲頭のキューと重要なページめくり位置が合っているか。
- MusicXML/MEI から作った楽譜を更新した曲で、新版へ切り替え済みか。キューと注釈が新版の音符とずれていないか。
- ボイス カウントを使う曲で、メトロノームをオンにし、カウントインと曲中の対象小節を確認したか。
- 表示設定の個別設定をオンにした曲が、意図した見え方になっているか。
- Conductor を使う場合、空欄の曲順由来番号も含めて実効曲番号が重複していないか。
困ったとき
- 設定を変えても楽譜表示に反映されないときは、いったん セットリスト詳細 に戻ってから曲を開き直してください。
- BPM や拍子が見つからないときは、MusicXML の新しい曲なら取り込み後の通知を確認し、不足分を「タイムライン設定」で設定します。テキスト ページの場合は、コードや拍子を記入してから「楽譜から取得」を使います。
- 表示が思ったとおりにならないときは、「この項目だけの表示設定」の個別設定を確認します。グローバル設定と同じ見え方へ戻したい場合はオフにし、楽譜を開き直します。
- 曲から音源を外してもライブラリに残るのは正常です。ファイル自体が不要な場合だけ、ライブラリで対象を確認して整理します。
次に進む画面
- 動画の先頭・末尾を黒画面や画像に替えたいときは、この画面下部の「再生前後の表示」を開きます。設定の範囲と操作は外部ディスプレイへの映像出力の末尾を参照してください。
- 実際の見え方を確認するときは 楽譜表示 を開きます。
- セットリスト全体の流れを見直すときは セットリスト詳細 に戻ります。
- Conductor へ接続するときは Conductor 接続 を参照します。
- 自動ページめくりのキューやアンカーキューを細かく直すときは タイムラインキューの詳細 を参照します。