伴奏は客席へ、クリックはドラマーへ¶
バンドには同期音源が必要でも、クリックやカウントインを客席へ聞かせたくない。対応する 4 出力のオーディオインターフェースがあれば、楽譜と再生操作をタブレットに置いたまま、二つの送り先を作れます。
ミキサー A と B は、音源・メトロノーム・鍵盤・ボイスをそれぞれ別のバランスで送るための二系統です。同じインターフェースの出力チャンネル 1-2 と 3-4、つまり二つの「ステレオペア」へ分けます。この例では、次のように使います。
- A → PA・客席:音源を送り、クリックとボイスはミュート。
- B → ドラマーのモニター:クリックを送り、必要な分だけ音源やボイスを足す。
配線する前に、使う機器で確認する¶
タブレットに対応し、Viewer から二つのステレオペアを選べる機器を使います。Android の二系統出力は現在、一台のインターフェースの別ペアを使います。A/B へ異なる機器を割り当てる構成には対応していません。iPad / iPhone は追加の組み合わせも使えますが、AirPods や AirPlay と別機器への独立した同時出力には対応しません。組み合わせはミキサー設定で確認できます。
端子が四つあることだけでは判断できません。実際の端末で必要なペアが出力先に現れるかを確認してください。出力ペアの多い機器でも、独立したミックスは二つまでです。
一曲で、二つの送り先を試す¶
- インターフェースをつなぎ、楽譜の再生操作欄から「ミキサー設定」を開きます。「ミキサー A」で「ステレオペア 1-2」を選びます。
- 曲の音源を再生し、必要な音量にします。メトロノーム、ボイス、客席へ出したくない鍵盤はミュートにします。
- 「ミキサー B」で「ステレオペア 3-4」を選び、ドラマーが聴くクリックの音量を決めます。音源やボイスは必要な場合だけ足します。ボイスを使う場合は、曲のボイス カウントとメトロノームも有効にします。
- 1-2 を PA、3-4 をドラマーのモニターへつなぎます。適切な試聴音量で別々に聴き、客席用は音源だけでクリックやカウントが聞こえないこと、ドラマー用は用意したクリックが聞こえることを確認します。
- 実際のカウントインとページめくりのある区間を再生します。テンポ、音量バランス、楽譜の動きを一緒に確認してから、ほかの曲へ広げます。
両方の送り先を変える途中で候補を選べなければ、片方を出力先を使わない「No Device」にしてから、組み合わせを選び直します。A/B に同じステレオペアは割り当てられません。
リハーサル中に音が変わったら¶
インターフェースを抜いても、その音が勝手に内蔵スピーカーへ切り替わることはありません。選んだ送り先を保持し、同じ機器の再接続を待ちます。つなぎ直したら出力先と接続を確認し、続ける前に音を聴いてください。
接続が切れた場合と、OS が音声を中断した場合は別です。一般的な出力の不調では、無音のまま楽譜が進むことがあります。音を使う単独利用や親 Viewer に OS の音声中断が起きると、一時停止し、自動では再開しません。追従中の Viewer は、自分の音だけが中断して進行は続く場合があります。ミキサー設定で症状を切り分け、無音だけで接続や同期の不良と決め付けないでください。
音量とタイミングは、それぞれの場所で合わせる¶
複数出力や 1-2 以外のペアでは、端末の音量ボタンで音量を変えられません。インターフェースのつまみ、またはミキサー設定で各音の音量を調整します。ミュートと左右の音量バランス(パン)も系統ごとに選べます。
クリックが鳴っていて、画面の拍とずれるときは、実際の機器で出力デバイスの遅延補正を使います。見える拍と聞こえる拍を合わせる設定で、音が出ない状態は直せません。出力は最大 96 kHz で、それより高い周波数のファイルは選んだ出力に合わせて変換して再生します。
練習が止まったところから探す¶
- 音が出ない、別の送り先から鳴る → ミキサー設定で、再生している音、ミュート・音量、出力先の順に確認。
- 仲間のタブレットにも同じ位置を送りたい → みんなで同期。音の送り先を分けるだけでは端末はつながりません。
- すでに DAW で本番を進めている → Conductor 連携。
- そのほかの症状 → マニュアルの入口。