音源、メトロノーム、ボイス、鍵盤をどこから鳴らすか、どのくらいの音量で混ぜるかを確認・調整する画面です。
ミキサー設定
ミキサー設定
ミキサー設定は、「音がどこから鳴るか」と「音源・メトロノーム・ボイス・鍵盤をどのバランスで鳴らすか」を整える場所です。 音が出ない、想定と違うスピーカーから鳴る、クリックだけ別の出力へ送りたい、というときはまずここを確認します。
楽譜だけを表示して使う場合や、内蔵スピーカーから普通に鳴っていて不満がない場合は、通常は変更しなくて構いません。

まず知っておくこと
ミキサー A とミキサー B は、2 つの出力先を使い分けるための入れ物です。
初期状態では、ミキサー A が通常の出力先、ミキサー B が No Device です。
No Device は「このミキサーを使わない」という意味なので、B を使っていない場合は正常な表示です。
たとえば、次のように使います。
- ミキサー A: 音源と鍵盤を内蔵スピーカーやメインのオーディオインターフェースへ出す
- ミキサー B: メトロノームだけを別の出力チャンネル(ステレオペア 3-4 など)へ送り、クリックとして使う
- ミキサー B: 使わないので
No Deviceのままにする
ミキサー A/B は、単なる「本番用 / 練習用プリセット」ではなく、同時に別々の出力へ送るためにも使えます。 同じオーディオインターフェースなど、実際に接続した機器の出力(物理出力)にある同じステレオペアを、A と B の両方で使うことはできません。 選べないデバイスに「Mixer A に割り当て済み」のような表示が出る場合は、もう片方のミキサーがその出力を使っています。
音が出ないときの確認順
音が出ないときは、出力遅延ではなく、まずどの音をどの機器へ送る設定になっているか(ルーティング)と音量を確認します。 次の順で見ると原因を絞りやすくなります。
- 鳴らしたい音(ミキサーでは「ソース」)が実際に動いているかを確認します。音源なら再生中か、メトロノームならオンになっているか、ボイスなら曲のボイス カウントが有効で対象小節に入っているか、鍵盤なら MIDI 入力や画面鍵盤が反応しているかを見ます。
- そのソースのミュートがオンになっていないか、音量が 0% になっていないかを確認します。
- 選んでいるミキサーの出力先が
No Deviceになっていないかを確認します。意図せずNo Deviceなら、デバイスを選び直します。 - 出力先に黄色い警告や「接続されていません」が出ていないかを確認します。出ている場合、以前選んだオーディオインターフェースや Bluetooth 機器が今は見つかっていません。
- オーディオインターフェースのステレオペアが合っているかを確認します。1-2 に挿しているのに 3-4 を選んでいる、という状態では音が聞こえません。
- 端末本体の音量、オーディオインターフェース側のつまみ、ケーブル、イヤホンの接続を確認します。
出力遅延の校正は、音が聞こえるタイミングと画面表示を合わせるための機能です。 音がまったく出ない状態は直せないので、先にミキサー設定で出力先、ミュート、音量を確認してください。
出力先の選び方
「出力先」では、デバイス、ステレオペア、サンプリング周波数を選びます。
- デバイス: 内蔵スピーカー、Bluetooth 機器、USB オーディオインターフェースなど、音を出す機器です。
- ステレオペア: オーディオインターフェースの 1-2、3-4 のような出力チャンネルです。
- サンプリング周波数: その出力をどのレートで動かすかです。通常は表示された既定値のままで問題ありません。
出力を選んだ直後に「出力を確認中…」と表示されることがあります。 これは、そのデバイスとサンプリング周波数で実際に再生できるかを確認している状態です。 適用できなかった場合は、元の設定に戻るか、実際に使われているサンプリング周波数が表示されます。
出力のサンプリング周波数は最大 96 kHz までです。 高すぎる出力レートで端末に負荷をかけるより、本番中の安定を優先するためです。 これは音源ファイル自体の読み込み制限ではありません。 96 kHz を超える音源も読み込め、選んだ出力のサンプリング周波数に合わせて変換して再生します。
オーディオインターフェースを抜いたとき
オーディオインターフェースへ出力しているときにケーブルを抜いても、自動で内蔵スピーカーへ切り替わることはありません。 同じデバイスがもう一度つながるのを待ち、つなぎ直すと元の出力先へ戻ります。
これは、本番中に意図せず内蔵スピーカーから音が出てしまう事故を防ぐための動作です。 出力先のデバイスが見つからない間は、ミキサーアイコンや出力先の行に黄色い三角の警告が出ます。 内蔵スピーカーから鳴らしたいときは、出力先のデバイスを選び直してください。
端末の音量ボタンが効く出力・効かない出力
内蔵スピーカーや、ステレオ 1 系統だけのシンプルな出力へ出しているときは、端末本体の音量ボタンで音量を変えられます。
一方で、オーディオインターフェースの 3-4 のように 1-2 以外のペアへ出したり、複数の出力先へ同時に振り分けたりしているときは、本体の音量ボタンが効きません。 この場合は、オーディオインターフェース側のつまみか、ミキサー設定にある各ソースの音量で調整してください。
ソースごとの音量・パン・ミュート
各ミキサーには、音源、メトロノーム、ボイス、鍵盤の 4 つのソースが並びます。 ソースごとに音量、パン、ミュートを調整できます。
- 音量は 0% から 100% まで調整できます。音が出ないときはまずここを見ます。
- パンは左右の音量バランスです。特に理由がなければ中央のままで十分です。
- ミュートはそのソースだけを無音にします。ミュート中でも出力先そのものが変わるわけではありません。
音源のパンは iOS で調整できます。 メトロノーム、ボイス、鍵盤のパンは iOS / Android のどちらでも調整できます。
ボイスは、ボイス カウントの声だけを調整する列です。メトロノームのクリックが聞こえていても、ボイス列がミュート中または 0% なら声は聞こえません。「クリックは鳴るのに声だけ鳴らない」ときは、ボイス カウントの有効化と対象小節に加えて、この列を確認してください。
現行版では、ボイスが実際に鳴っていても、ボイス列のレベルメーターは 0% のままです。ボイス カウントが鳴っているかは、メーターではなく実際の音と対象小節で確認してください。ボイス列の音量とミュートの設定自体は有効です。
Android では、音源列とメトロノーム列は、実際に音が鳴っている再生中でもレベルメーターが 0% のままになることがあります。メーターが 0% であることだけで、音が出ていないとは判断できません。音源とメトロノームの音量、フェーダー、ミュートの操作自体は有効です。この制限は鍵盤列には当てはまりません。
クリックだけを別出力へ送りたい場合は、たとえばミキサー A 側ではメトロノームを小さくするかミュートし、ミキサー B 側では音源や鍵盤を小さくするかミュートします。 「どのソースを、どのミキサーで、どれだけ鳴らすか」を作るイメージです。
クリックと画面表示がずれるとき
Bluetooth や外部オーディオインターフェースでは、音が耳へ届くまでの遅れによって、クリック音と画面上のボールやタイムラインがずれて見えることがあります。 その場合は、ミキサー設定内の「出力遅延の校正」またはグローバル設定から 出力デバイスの遅延補正 を使います。
校正は再生中には行えません。 タイムラインやメトロノームを止めてから開いてください。
困ったとき
- B が
No Deviceでも、B を使っていないなら問題ありません。 - 「接続されていません」と出ているときは、以前選んだデバイスが今は見つかっていません。つなぎ直すか、別の出力先を選びます。
- 意図しないスピーカーから鳴るときは、ミキサー A/B のどちらを開いているかと、出力先のデバイスを確認します。
- クリックは鳴るのにボイス カウントだけ聞こえないときは、ボイス列のミュートと音量を確認します。
- ボイス列のメーターが 0% でも、それだけでボイス カウントが停止しているとは判断できません。
- Android で音源またはメトロノームのメーターが 0% でも、実際の音が鳴っているなら異常とは限りません。音量とミュートを操作して音の変化を確認します。
- 音量ボタンが効かないときは、オーディオインターフェースの 3-4 など、端末側の音量ボタンで制御できない出力を使っている可能性があります。
関連する画面
- 入口は グローバル設定 にあります。
- クリックと画面表示のズレは 出力デバイスの遅延補正 で調整します。
- 実際の確認は 楽譜表示 中の再生操作とあわせて行うと分かりやすくなります。